ラカンが『精神分析の基礎(四基本概念)』の直前に行った講演テクストの全訳です。
フロイトの「欲動」と精神分析家の欲望について(Du « Trieb » de Freud et du désir du psychanalyste)
Écrits, pp. 851-854.
E851
欲動*1は、フロイトによって無意識の経験から出発して構築したかぎりにおいて、心理学化する思考に対し、自然のうちに道徳を想定することによって自らの無知を覆い隠す「本能」に依拠することを禁じている。
*1:(注1)これは、エンリコ・カステッリ教授によってローマで召集された傑出したコロックにおける我々の発表の要約である。科学の効果によって倫理に導入された諸問題というテーマで開催された一連のコロックの第二回目のものである。エンリコ・カステッリは、それらの問題を多くの問いを発するアポリアへと組み立てることに見事に精通している。 このコロックは、「技術と決疑論」というタイトルのもと、1964年1月7日から12日までローマ大学において開催された。 我々は、その数日後に始まった高等師範学校での我々の講義以来欲動について分節化したことを、その場で——あまりにも早く普及させてしまうことは制御可能ではなかったのだ——提供することを避けた。 このテクストは、我々の発表と発言を要約するために、コロックの『Atti』に与えられたものである。

