先週、河出書房新社から刊行された『文藝別冊 中井久夫』に寄稿しています。
中井の統合失調症寛解過程論の形成を振り返りながら、「心のうぶ毛」という彼の概念を読み直すアイデアを素描しました。
豪華なムックになっていますので、ぜひお手にとって見てください。
4月20日に、岩波書店よりヤニス・スタヴラカキス『ラカニアン・レフト』の拙訳(共訳)が刊行されます。
スタヴラカキスは、すでに『ラカンと政治的なもの』でも知られている政治学者ですが、本書ではラカンと政治理論の対話のなかから、政治理論における享楽の重要性を指摘し、さらにその享楽が反-ファンタスム的で実体的なものでなければならないことを主張しています。現代の政治状況を考えるにあたっても、重要な論考ではないかと思います。
また、表象文化論学会の雑誌『表象』の共同討議「精神分析的人間の後で──脚立的超越性とイディオたちの革命」に参加しています。
この共同討議は、特集「ポスト精神分析的主体の表象」を構成するもので、同特集にはジャック=アラン・ミレールの2014年の講演「無意識と語る身体」の翻訳も掲載されています。
11月5日発売の『atプラス』30号の編集協力をしました。「臨床と人文知」という特集になっています。
寄稿者の皆様のおかけで、かなり面白い号にしあがりました。
精神病理学・精神分析・現代思想に関心がある方、ぜひお手にとってみてください。
詳細目次などはこちらからどうぞ。
http://www.ohtabooks.com/publish/2016/11/04165444.html
7月23日発売の『図書新聞』3264号の特集「上半期読書アンケート」にて、今年上半期に読んだおすすめの3冊の本を紹介しています。
選んだのは下記の3冊です。それぞれの本への短いコメントは、紙面でご確認ください。