2004-12-27 「抵抗の瞬間」の4つのテーマ ラカン 『フロイトの技法論』の第一部、冒頭の「抵抗の瞬間」と題されたセクションの特殊な読みにくさは、4つの議論の線が錯綜していることによる。 ここでは以下のようなテーマが扱われているのである。 1、自我心理学批判 2、分析における構成の問題 3、抵抗と転移の問題 4、「否定」の読解 もちろんこれらの4つの議論は、すべてフロイトの技法に関する著作の読解、という共通の目的に向かっている。