ところで、最近、精神病理/ラカン関係の著作物が続々と刊行されているので、気がついたものだけ整理しておきます。
セミネール他の訳者、岐阜大学の小出教授の退官記念本ですが、冒頭に小出教授による精神病理学総論が載っています。小出教授の次に着任される新しい教授の方は、biology系ということで、これから岐阜大学がどういう風になっていくのか興味がわきます。
妄想はなぜ必要か―ラカン派の精神病臨床
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その小出先生が訳されたのがこちら。原題では精神病の鑑別診断を扱う著作。講演の記録なので非常に読みやすく、ラカン派の臨床に触れることができるでしょう。けっこう色んなところで引用される文献だと思います。
いまなぜ精神分析なのか―抑うつ社会のなかで
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こんなのも出ます。
ブルース・フィンクの"A Chinical Introduction to Lacanian Psychoanalysis: Theory and Technique"が遂にでます。ラカン派の臨床に興味がある方はぜひどうぞ。同じ著者ではLacan to the Letter: Reading Ecrits Closelyも秀逸なので是非こちらも早期に翻訳が出れば良いと思います。