à la lettre

ラカン派精神分析・精神病理学に関するいろいろ

『思想』2014年12月号に寄稿

本日発売の『思想』1088号(岩波書店)に、「ヴェリテからヴァリテへ――ラカン-デリダ論争を再考する――」という論考を書いています。 本号は、ジャック・デリダ没後10周年の特集で、私のものは、「真理」という観点からラカンとデリダの論争を捉え直す論考で…

シュレーバーの金銭問題

ダニエル・パウル・シュレーバー(以下「シュレーバー」)についての伝記的情報は、ニーダーランド(1959a,1959b,1963他)、イスラエルス(1989)、ロセイン(1992)らによる実証的資料に基づいた研究や、バウマイヤー(1956)によるシュレーバーのカルテの発見によ…

『図書新聞』3175号に寄稿

本日発売の「図書新聞」3175号に「フロイトに学ぶ反差別運動」という短いエッセイを書きました。これは「ヘイトスピーチ・レイシズムを考える」という隔週で連載されているリレーエッセイのなかの記事のひとつです。紙面でも、Web上でも読めるようです。詳細…

『atプラス』21号に寄稿

8月8日発売の『atプラス』21号(太田出版)に、「レイシズム2.0?――現代ラカン派の集団心理学」という論考を書いています。 フランスのヘイトスピーチ・コメディアンであるデュードネの騒動や、本邦における在特会らのヘイトスピーチ・デモを、エリック・ロ…

「第1回「精神分析と倫理」研究会――「発達障害」をめぐって」のお知らせ

下記の公開研究会が開催されます。ご興味のある方はどうぞお越しください。 私もコメンテーターとして少し話すようです。 第1回「精神分析と倫理」研究会――「発達障害」をめぐって 日時:2014年7月19日(土)13:00〜18:00 会場:立命館大学衣笠キャンパス …

『図書新聞』3161号に寄稿

本日発売の「図書新聞」3161号に筒井康隆『創作の極意と掟』(講談社)の書評を書きました。10代の頃に読みふけり、もちろん今でも尊敬する作家の書評を書くという機会は、なかなか楽しいものでした。詳細は、下記の図書新聞さん、e-honさんのサイト等をご覧…

『現代思想』5月号に寄稿

4月28日発売の『現代思想』2014年5月号(特集=精神医療のリアル DSM-5時代の精神の〈病〉)に、「DSMは何を排除したのか? ラカン派精神分析と科学」という論考を書いています。 DSMの成立と精神分析の歴史をたどりながら、操作的診断とラカン派における診…

「第3回 東京精神分析サークル主催コロック」のお知らせ

第3回 東京精神分析サークル主催コロックのお知らせ日時: 平成26年3月9日(日) 10時-18時 場所: 駒澤大学 246会館 7階(国道246号沿い)参加無料、事前登録不要(どなたでもご参加できます) このたび東京精神分析サークルでは、昨年度に引き続き、ラカン…

『atプラス』19号に寄稿、その他

2月8日発売の『atプラス』19号(太田出版)に、「現代ラカン派の諸論点――ジャック=アラン・ミレールの議論を中心に」という論考を書いています。 「父」の衰退、普通精神病、セクシュアリティの変化、症状からサントームへ、性別化の式といった話題をジャッ…

『現代思想』2月号に寄稿

1月27日発売の『現代思想』2014年2月号に、「宮廷愛から神の愛へ キルケゴールとラカン」という論考を書いています。ラカンのキルケゴールへの言及をたどりながら、不安や愛の問題についてのラカンの理論的変遷について述べました。最終的には、セミネール『…

『図書新聞』3143号に寄稿、その他

本日発売の「図書新聞」3143号に立木康介さんの『露出せよ、と現代文明は言う』(河出書房新社)の書評を書きました。書評内にも書きましたが、フロイト『文化の中の居心地悪さ』の現代版として読まれるべき力作評論です。詳細は、下記の図書新聞さんのサイ…

POSSE 21号に寄稿

本日発売のPOSSE 21号に、「ラカンと労働と「うつ」――4つのディスクールと資本主義」 を寄稿しています。セミネール16巻、17巻あたりの議論を中心に4つのディスクール、資本主義のディスクールについて述べています。POSSE vol.21: "自立"を促す社会のゆく…

11月29-30日「現代思想の源泉としてのキルケゴール」、12月1日「日本ラカン協会大会」のお知らせ

11月29日(金)、30日(土)に、高崎経済大学の國分功一郎先生のゼミの主催で「現代思想の源泉としてのキルケゴール ──生誕200周年記念ワークショップ」という催しがあります。私は「ラカンにおける「反復」と「不安」の概念」という演題で二日目に登壇する…

『図書新聞』3133号に寄稿

今週末発売の「図書新聞」3133号にブルース・フィンク『後期ラカン入門』(村上靖彦監訳、小倉拓也訳、塩飽耕規訳、渋谷亮訳)の書評を書きました。詳細は、下記の人文書院さんのWebサイト、および図書新聞さんのサイトをご覧ください。http://www.jimbunsho…

「こころの科学」172号(特集=暴力の心理)に寄稿

日本評論社さんから本日発売になった「こころの科学」172号(特集=暴力の心理)に「暴力の精神分析」を寄稿しています。フロイト、クライン派から、ラカンの初期の攻撃性論文、犯罪学論文までを解説しています。どうぞよろしくお願いします。暴力の心理 (こ…

講演会のお知らせ(9/28)

今月末(9/28)に、早稲田大学で講演会を行います。早稲田大学現代文学会の企画で、早稲田大学フランス語フランス文学コース共同開催となっています。演題:『〈書くこと〉の病――ラカン、ドゥルーズ、ルイス・キャロル』 日時: 2013年9月28日(土) 開場15:…

夏の終わりと「排除」

最近、だいぶ涼しくなった。とくに朝晩は気温が低く、もう夏も終わりという感じである。 ところで、秋になると「夏が過ぎ去った」と言う。この表現は流行歌のなかでは恋の終わりを表現したりもする。秋は――その定義のうちに、というと大げさだが――「夏の不在…

『文學界』2013年9月号、『図書新聞』3122号に寄稿

『文學界』9月号(文芸春秋社)に「言葉を失うことについて」というエッセイを寄稿しました。高橋源一郎の初期作品についての小論です。どうぞよろしくお願いします。 http://www.bunshun.co.jp/mag/bungakukai/文学界 2013年 09月号 [雑誌]文藝春秋 2013-08…

『現代思想』フェリックス・ガタリ特集に寄稿

現代思想 2013年6月号 特集=フェリックス・ガタリ 本日(5月27日)発売の『現代思想』2013年6月号(特集=フェリックス・ガタリ)に、拙論「人はみな妄想する ガタリと後期ラカンについてのエチュード」を寄稿しました。 近年のガタリ再評価の動きのなかで、…

お知らせ

いま発売中の『文藝』(河出書房新社)2013年冬号に、比嘉徹徳さんの『フロイトの情熱 フロイトの情熱 精神分析運動と芸術』への書評を寄稿しております。『フロイトの情熱』は精神分析運動史における「主体」の形成を探る論考ですが、分析家の欲望の問題や…

ジャック=アラン・ミレール「症例提示の教育」の断片

以下に、タイトルの論文を一部訳出します。ラカン派によるクレランボーの精神自動症論のさわりとして、そして、この精神自動症をはじめとする精神病症状に関する精神医学的知がラカンの「大他者」概念の基盤となっていることが明晰に示されていると思います…

12月8日(土) 東京精神分析サークル主催コロックのお知らせ

明日、12月8日(土)に東京の駒澤大学にて、「第2回東京精神分析サークル主催コロック」が開催されます。今回は、向井雅明氏の『考える足─「脳の時代」の精神分析』、そして『天使の食べものを求めて─拒食症へのラカン的アプローチ』の出版記念で、自閉症、…

『天使の食べものを求めて―拒食症へのラカン的アプローチ』に解説を寄稿しました

今月(2012年11月)、三輪書店より翻訳書『天使の食べものを求めて―拒食症へのラカン的アプローチ』が刊行されました。監修は加藤敏氏、監訳が向井雅明氏。私は25頁ほどの解説を寄せています*1。天使の食べものを求めて―拒食症へのラカン的アプローチamazon…

『ユリイカ』2012年11月号に寄稿

『ユリイカ』2012年11月号(特集=横尾忠則)に「YOKOO avec KUSAMA」を寄稿しました。 横尾忠則と草間彌生の伝説の対談をもとに、両者を「病に対する態度」という観点から論じています。どうぞよろしくお願いします。 ユリイカ2012年11月号 特集=横尾忠則見…

日本ラカン協会ワークショップのお知らせ

来週末、10月28日(日)14時から専修大学神田校舎で開催される、第14回日本ラカン協会ワークショップ「フロイト=ラカンによる「うつ」」に参加します。 私は、「フロイトのうつ病論―Aktualneuroseをめぐって」というお話をします。 フロイト=ラカンによる…

エリック・ロラン氏来日公演@京都大学のお知らせ

あまり情報が共有されていないようですので、当blogでもお知らせを。以下、京都大学人文科学研究所からの引用です。 2012年10月12日金曜日、18時00分-20時00分、京都大学人文科学研究所本館4階大会議室にて、公開講演会「ジャック・ラカンと精神分析家の育…

『ユリイカ』2012年9月号に寄稿

『ユリイカ』2012年9月号に小論「言語の病理の行方」を寄稿しました。 統合失調症と発達障害における言語、ラカン、ドゥルーズなどについて少々論じています。どうぞよろしくお願いします。ユリイカ2012年9月号 特集=岩井俊二 『Love Letter』『スワロウテイ…

『思想』2012年8月号に寄稿

blogでの紹介を忘れていましたが、『思想』2012年8月号に「ラカン派の精神病研究 ——「精神病の鑑別診断」から「普通精神病」へ——」を寄稿しました。 内容は、昨年にUTCPでお話したものを改稿したものです。そろそろ大学図書館にも入る頃だとおもいますので、…

精神病と創造性についてラカンは何を語ったか (2011年発表原稿)

2012年6月23日(土)・24日(日)に、第59回日本病跡学会総会が東京藝術大学で開催されます。 http://www.geidai.ac.jp/event/pathography2012/index.htmlお時間のある方は、どうぞお越しください。 開催にちなみ、と言ってはなんですが、期間限定で、昨年の…

『二人であることの病い』について

はてなブログに移行しました。今後ともどうぞよろしくおねがいします。二人であることの病い パラノイアと言語 (講談社学術文庫) 以前amazonに書いたこの本のレビューを、少々加筆して転載します。 この論文集『二人であることの病い』に収録された1930年代…