à la lettre

ラカン派精神分析・精神病理学に関するいろいろ

2004-12-27から1日間の記事一覧

自我心理学批判

ここでのラカンの自我心理学批判は、「二体心理学」(S1上, p.17,p.55)、「マーガレット・リトルの逆転移論」(ibid., pp.51-55)の二つに向けてのものである。ラカンは、分析という状況において、分析家と患者(分析主体)のとる関係を考察することによって「…

「抵抗の瞬間」の4つのテーマ

『フロイトの技法論』の第一部、冒頭の「抵抗の瞬間」と題されたセクションの特殊な読みにくさは、4つの議論の線が錯綜していることによる。 ここでは以下のようなテーマが扱われているのである。 1、自我心理学批判 2、分析における構成の問題 3、抵抗…