『STUDIO VOICE』411号に、「まなざしの忘却——脱エロス化する時代に」というエッセイを寄稿しました。「ゆらぐエロ ~ALTERNATIVE EROTICISM~」という特集の一部で、特に冒頭の対談は非常に刺激的なセクシュアリティ論になっています。
STUDIO VOICE vol.411
『中動態の世界』書評
今週土曜(5月27日)発行の『図書新聞』に、國分功一郎さんの『中動態の世界』の書評を書いています。
6300字ほどの小論考になっており、書籍の紹介から、精神病理学と中動態、依存症と非主意主義(ドゥルーズ)といった問題にも少々踏み込みました。ぜひご覧になってください。
中動態の世界 意志と責任の考古学 (シリーズ ケアをひらく)
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『ラカニアン・レフト』&『表象』11号刊行のお知らせ
4月20日に、岩波書店よりヤニス・スタヴラカキス『ラカニアン・レフト』の拙訳(共訳)が刊行されます。
スタヴラカキスは、すでに『ラカンと政治的なもの』でも知られている政治学者ですが、本書ではラカンと政治理論の対話のなかから、政治理論における享楽の重要性を指摘し、さらにその享楽が反-ファンタスム的で実体的なものでなければならないことを主張しています。現代の政治状況を考えるにあたっても、重要な論考ではないかと思います。
また、表象文化論学会の雑誌『表象』の共同討議「精神分析的人間の後で──脚立的超越性とイディオたちの革命」に参加しています。
この共同討議は、特集「ポスト精神分析的主体の表象」を構成するもので、同特集にはジャック=アラン・ミレールの2014年の講演「無意識と語る身体」の翻訳も掲載されています。