à la lettre

ラカン派精神分析・精神病理学に関するいろいろ

2016年上半期の3冊

 7月23日発売の『図書新聞』3264号の特集「上半期読書アンケート」にて、今年上半期に読んだおすすめの3冊の本を紹介しています。
 選んだのは下記の3冊です。それぞれの本への短いコメントは、紙面でご確認ください。

狂気の愛、狂女への愛、狂気のなかの愛―愛と享楽について精神分析が知っている二、三のことがら
狂気の愛、狂女への愛、狂気のなかの愛―愛と享楽について精神分析が知っている二、三のことがら

不審者のデモクラシー――ラクラウの政治思想
不審者のデモクラシー――ラクラウの政治思想

『不思議の国のアリス』の分析哲学
『不思議の国のアリス』の分析哲学

近況

7/9, 10に立命館大学で開催される表象文化論学会第11回大会のシンポジウム「いま「自己」はどこにあるのか:精神分析自己啓発アルゴリズム」に登壇します。

詳細はこちらをご参照ください。

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また、先週発売になりました『精神科治療学』6月号「特集=これだけは知っておきたい精神病理」に「Lacan, J.の精神病論」を寄稿しています。
精神科治療学 Vol.31 No.6 2016年 6月号〈特集〉これだけは知っておきたい精神病理[雑誌]
精神科治療学 Vol.31 No.6 2016年 6月号〈特集〉これだけは知っておきたい精神病理[雑誌]

『現代思想』2016年4月臨時増刊号に寄稿

 3月9日発売の『現代思想』2016年4月臨時増刊号(総特集=imago 〈こころ〉は復興したのか)に、「責任は、ひとりで引き受けなくてもいい 3.11以後の臨床と運動の経験から」というエッセイを寄せています。どうぞよろしくお願い致します。

現代思想 2016年4月臨時増刊号 総特集◎imago 〈こころ〉は復興したのか
現代思想 2016年4月臨時増刊号 総特集◎imago 〈こころ〉は復興したのか

第5回 東京精神分析サークル主催コロックのお知らせ

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第5回 東京精神分析サークル主催コロックのお知らせ

日時: 平成28年3月20日(日) 10時-18時 
場所: 早稲田大学戸山キャンパス36号館 382教室(AV教室2)

参加無料、事前登録不要(どなたでもご参加できます)

 この度、東京精神分析サークルでは、このたび東京精神分析サークルでは、昨年度に引き続き、ラカン精神分析に関する講演会を開催する運びとなりました。詳細はポスターにあるとおりです。精神分析に関心のある方は、どうぞ御気軽に御参加ください。



 私も登壇します。最後の書評セッションでは、拙著『人はみな妄想する』も取り上げていただく予定です。
 プログラムなど詳細は、東京精神分析サークルのWebサイトにて。

第5回東京精神分析サークル主催コロックは3月20日(日)に開催

下記情報が出ました。
詳細は、今後、東京精神分析サークルのWebサイトでおって発表される予定です。

「反-主体としてのオープンダイアローグ」が公開

 先日、雑誌『精神看護』に載せてもらった書評「反-主体としてのオープンダイアローグ」が、オンライン公開されました。オープンダイアローグは近年本邦でも大変注目されている精神疾患へのアプローチのひとつで、主体の問題を考えるにあたっても大きなヒントになるのではないでしょうか。

 下記から閲覧できます(「書評」のなかにあります)。
 医学書院/書籍・電子メディア/オープンダイアローグとは何か


 また、オープンダイアローグ関係では、ドゥルーズ=ガタリ研究の山森裕毅さんらが訳した論考「オープンダイアローグにおける対話実践の基本要素-よき実践のための基準-」の翻訳も公開されています。興味のある方はこちらもどうぞ。
 http://umassmed.edu/globalassets/psychiatry/open-dialogue/japanese-translation.pdf


オープンダイアローグとは何か
オープンダイアローグとは何か