à la lettre

ラカン派精神分析・精神病理学に関するいろいろ

『図書新聞』3213号に対談が掲載

 本日発売の『図書新聞』3213号の1-2面に、向井雅明氏との対談「本格的なラカニアンの到来」が掲載されています。拙著『人はみな妄想する』のこと、DSM批判、向井先生との出会い、東京精神分析サークルのこと等について話しています。
 どうぞよろしくお願い致します。
 
http://www.toshoshimbun.com/books_newspaper/shinbun_list.php?shinbunno=3213

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 書店でも購入できますし、下記のサイトから電子版も購入できます。また、新聞オンラインのサイトでは、一面が無料で閲覧できるようです。
http://www.shimbun-online.com/latest/toshoshimbunbookreview.html
http://www.e-shinbun.net/toshoshimbun/?adcode=OFTS9900ID01

 追記:こちらから読めるようになりました。
http://www1.e-hon.ne.jp/content/toshoshimbun_3213_1-1.html

『文學界』2015年7月号に寄稿

 今週発売の『文學界』2015年7月号の特集=「反知性主義」に陥らないための必読書50冊に、フロイト『人はなぜ戦争をするのか』の短い紹介文を寄稿しています。

 「人はなぜ戦争をするのか」という問いが、この国においても喫緊のものになりつつある昨今は、このフロイトの論考や「文化のなかの居心地悪さ」を再読する良い機会ではないかと考えています。どうぞよろしくお願い致します。

 なお、同号には斎藤環さんによる拙著『人はみな妄想する』の書評も掲載されています。


文學界2015年7月号
文學界2015年7月号


人はなぜ戦争をするのか エロスとタナトス (光文社古典新訳文庫)
人はなぜ戦争をするのか エロスとタナトス (光文社古典新訳文庫)

トークイベント「精神分析と当事者研究はどう接続するのか」開催のお知らせ

 来週6月10日(水)に、ジュンク堂書店池袋本店にてトークイベント「『人はみな妄想する』刊行記念 精神分析当事者研究はどう接続するのか」が開催されます。
 私と、『リハビリの夜』『発達障害当事者研究』など多数の著作がある小児科医・熊谷晋一郎さんとの対談です。発達障害などを題材に、ラカン精神分析当事者研究のあいだの実りある対話を試みたいと思います。
 ぜひお越しください。

http://www.junkudo.co.jp/mj/store/event_detail.php?fair_id=9108


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『人はみな妄想する』重版のお知らせ&修正箇所一覧

 拙著『人はみな妄想する――ジャック・ラカンと鑑別診断の思想』ですが、おかげさまで好評をいただき、先日、重版いたしました。先週から、徐々に2刷が店頭に出回っているはずです。

人はみな妄想する -ジャック・ラカンと鑑別診断の思想-
人はみな妄想する -ジャック・ラカンと鑑別診断の思想-

 初版にみられた誤植などを訂正してあります。修正箇所一覧はこちらからご覧になれます
 引き続き、どうぞよろしくお願い致します。書店などでお見かけの際には、ぜひお手にとってみてください。

東京堂書店選書フェア&トークイベントのお知らせ

 神保町の東京堂書店さんで、4月27日(月)より『nyx(ニュクス)』『人はみな妄想する――ジャック・ラカンと鑑別診断の思想』の刊行記念として、選書フェア「いま読まれるべきラカン」が開催されます。5月末までフェア展開中です。
 30冊弱、選書してコメントをつけました。ぜひ、東京堂書店さんへ足を運んでみてください。

(小林えみさん@堀之内出版ツイートより転載)


 また、5月15日(金)19時より、精神分析家の向井雅明氏と一緒に、「『nyx』『人はみな妄想する』刊行記念 いま読まれるべきラカン」というトークイベントを開催します。場所は、同じく東京堂書店さんです。こちらも、どうぞお越しください。
 詳細は、下記の要項を御覧ください。





『現代思想』5月号に寄稿

 4月27日発売の『現代思想』2015年5月号(特集=精神病理の時代)で、内海健さん、千葉雅也さんと一緒に行った「自閉症スペクトラムの時代 現代思想と精神病理」という鼎談を掲載していただいています。

 本鼎談では、拙著『人はみな妄想する――ジャック・ラカンと鑑別診断の思想』の執筆の背景からはじまり、千葉雅也さんの『動きすぎてはいけない――ジル・ドゥルーズと生成変化の哲学』とのある種の近さについて、そして現代のメンタリティについて、等など様々な論点が議論されています。その他の論考も、とても興味深いものばかりです。
 『人はみな妄想する』の副読本として、そして、精神病理と現代思想のあいだで行われている思考のカタログとしてご覧になっていただければ幸いです。
 どうぞよろしくお願いします。


http://www.seidosha.co.jp/index.php?9784791713004


現代思想 2015年5月号 特集=精神病理の時代 -自閉症・うつ・普通精神病・・・
現代思想 2015年5月号 特集=精神病理の時代 -自閉症・うつ・普通精神病・・・

人はみな妄想する -ジャック・ラカンと鑑別診断の思想-
人はみな妄想する -ジャック・ラカンと鑑別診断の思想-

さまよえる自己―ポストモダンの精神病理 (筑摩選書)
さまよえる自己―ポストモダンの精神病理 (筑摩選書)

動きすぎてはいけない: ジル・ドゥルーズと生成変化の哲学
動きすぎてはいけない: ジル・ドゥルーズと生成変化の哲学

『人はみな妄想する――ジャック・ラカンと鑑別診断の思想』刊行のお知らせ

(4/23追記)書店の店頭に並び始めました。通販サイトの在庫検索は、こちらをお使いください。引き続き、どうぞよろしくお願いします。


 このたび、青土社さんより『人はみな妄想する――ジャック・ラカンと鑑別診断の思想』という単行本を刊行することになりました。4月23日ごろから書店に並びはじめるようです。

人はみな妄想する -ジャック・ラカンと鑑別診断の思想-
人はみな妄想する -ジャック・ラカンと鑑別診断の思想-

 フランスにおけるこれまでのラカン研究の成果を消化し、ラカンを「鑑別診断論」という観点から通史的に読解した上で、現代思想におけるラカンの位置づけの更新を企てる著作です。ラカンとその周辺の大きな見取り図をつくることができたのではないかと考えています。

 構成としては、ラカンを「理論的変遷」という観点から詳細に読解する600枚程度の書き下ろしに、『思想』に書いた2論文(デリダ論含む)と、『現代思想』に書いたガタリ論を付け加えたものになっています。


 素敵な帯文を書いてくださったのは、哲学者の國分功一郎さんと、千葉雅也さんです。
 お二人曰く、

この本は現代思想の諸問題を高解像度の衛星写真のように写し撮る。クローズアップして細部を観察するのも、全体から道順を読み取るのも、読者の操作次第である。我々はここに、思考のための最高のツールをまたひとつ手に入れたのだ。(國分功一郎さん)

こころの問題を考えるすべての人が、本書から決定的なヒントを得るでしょう。かつてなく明晰な、ラカンを深く知るための新基準。(千葉雅也さん)


 上記のように、ありがたいお言葉を頂戴しました。
 ラカンの思想や臨床に興味をもっている方のみならず、ひろく現代思想や人文科学に興味をもっている方々に広くお読みいただければありがたいです。書店などでお見かけの際には、ぜひお手にとってみてください。


 ↓をクリックしていただくと、詳細目次がみられます。

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